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「極北のひかり」 松本紀生

見たり、読んだり、思ったり。

「極北のひかり」 松本紀生

「極北のひかり」
著 者 松本紀生 (まつもと のりお)
発行所 クレヴィス


 アラスカを撮る写真家になる。

 そして彼は、アラスカを撮る写真家になった。

 なぜ彼はアラスカを撮る写真家になろうと思ったのか。その決意の源と実行力はどのようにして湧きたったのか。写真撮影を趣味とする人は多い。そしてまた、それを生業とする人もまた散見する。しかし、それだけで生計を立てることなど、なかなかできるものではない。しかし彼はアラスカを撮る写真家になった。

 アラスカどころか写真自体が独学だという。時間を見つけて外へ出てはヘタな写真を撮り続けたという。

 彼は断言する。


 己の感性で表現する写真という芸術を、誰かから学ぼうとは考えなかった。教えられたとおりの構図やテクニックで撮った写真が仮に高く評価されたとしても、おそらく自分は嬉しくないだろう。(16ページ)


 彼がアラスカを撮る写真家になるまでの道程が、アラスカでの四季の撮影行のなか、回想をまじえながら語られる。

目 次
序章  埋み火
第一章 北へ
第二章 クジラの季節
第三章 紅の海
第四章 デナリ
終章  再び

 巻末の著者略歴によると、

1972年愛媛県松山市生まれ。写真家。アラスカ大学卒業。年の約半分をアラスカで過ごし、動物やオーロラの撮影に専念する。

と記載されている。

 公式ウェブサイトは、http://www.matsumotonorio.com/

 なぜ彼は、単独行でアラスカを撮り続けようとするのか。222ページで彼の生き方を表章する文章が綴られる。


 〈何を撮ったか〉ではなく〈どう撮ったか〉を大切にしたいという思いがある。人の生涯において〈何を成し遂げたか〉よりも〈どう生きたのか〉に本質が宿ると信じるからである。つまるところそれは、〈自分はどう生きるのか〉という根源的な問いにまで関わってくる。(222ページ)


 これからの人生を自分はどう生きるのか。
 どう生きたいのか。
 この本は、わたしに新たなる決意を与えた。

2019年4月25日 第1刷発行


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[ 2019/08/20 15:00 ] 国内の作家の本 松本紀生 | TB(-) | CM(0)
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きどのひつじ

Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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