「三秒間の死角 上・下」 アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム

「三秒間の死角」 上・下
著 者 アンデシュ・ルースルンド
    ベリエ・ヘルストレム
訳 者 ヘレンハルメ美穂
発行所 角川文庫


 英国推理作家協会(CWA)が優れた非英語圏の作品に贈るインターナショナル・ダガー賞を受賞。

 スピード感あふれるスリリングな展開。
 北欧ミステリーの魅力満載。
 絶妙な面白さこのうえなし。

 初めて読んだアンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレムの作品だったが、本作品はストックホルム市警のエーヴェルト・グレーンス警部とスヴェン・スンドクヴィスト警部補が活躍するシリーズのうちの一作だった。

 日本で刊行された本シリーズの邦題、未刊行の原題をあげておくと、
「制裁」
「ボックス21」
「死刑囚」
「Flickan under gatan」
「三秒間の死角」
「Tre minuter」

 ストックホルム市警によって麻薬密売組織ポーランド系マフィアに送り込まれた警察の情報提供者ピート・ホフマンが居合わせた麻薬取引の現場。麻薬の買い手としてやって来た男が、過去を偽装した警察の手先であることが露見し、ホフマンの制止にもかかわらずポーランド人によって射殺されてしまった。

 人が殺される現場に居合わせたことによって、ホフマン自身が殺人に関わる罪に問われる可能性が出てきてしまった。ホフマンが巻き込まれた殺人事件の担当者はエーヴェルト・グレーンス警部。

 麻薬密売組織の中枢にまで潜り込んだピート・ホフマンが組織から与えられた任務は、刑務所内に麻薬密売の拠点を作ることだった。

 秘密裏に政府上層部のお墨付きを得たホフマンは、巧妙な手段で麻薬を刑務所内に持ち込み、ライバル業者を蹴落として商売を始めたが、ホフマンの正体を知らないまま、入所前に彼が関わった殺人事件を捜査するグレーンス警部の追求の手が迫るのを知った政府上層部は、ホフマンを切り捨てる決断を下した。

 上層部の切り捨て策とは、ホフマンが警察の情報提供者であることを刑務所内に暴露することだった。たちまち裏切り者に対する容赦ない攻撃が始まる。裏切り者に対する制裁は死あるのみ。

 〝俺は、つねにひとりきりだ〟
 〝自分だけを信じろ〟
 〝もし、正体がばれたら。切り捨てられたら。ひとりきにになったら〟

 絶体絶命の窮地に追い込まれたホフマンは生き延びるため、入所前に準備した計画を実行する。

 解説は、杉江松恋。

2013年10月25日 初版発行



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散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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