澤田瞳子 「与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記」

「与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記」
著 者 澤田瞳子 (さわだ とうこ)
発行所 光文社


 聖武天皇の発願による大仏造立の現場で仕事をさせられることになった仕丁の日常、非日常が物語として結実しました。

 短編連作7編。

 盧舎那仏(東大寺大仏)の造仏所で働く近江国高島郡角野郷出身の仕丁・真楯。同時期に徴発されて大仏造立を行なう造仏所に配置されたのは真楯を含む三人。他の二人は、美濃国厚見群の鮠人と石見国安濃郡の小刀良。

 造仏所の仕丁約150人を束ねる仕丁頭・猪養。

 造仏所で仕丁らに食事を供する飯屋・炊屋(かしきや)で賄いを仕切る宮麻呂は造仏司でいちばん美味い飯を出す。真楯ら仕丁に課せられた厳しい作業。その作業の厳しさを緩和するかのような宮麻呂の作る飯。他所の仕丁までもが食べにくる大人気の炊屋に集う人々。

 聖武天皇のころに生きた庶民の哀歓が表現されました。

【仕丁】律令制で、50戸につき二人ずつ選ばれ、3年間中央官庁および親王家・大臣家などの雑役に服した者。(スーパー大辞林3.0)

743年 盧舎那仏金銅像の造立を発願(大仏造立の詔)
745年 行基を大僧正とする
747年 東大寺大仏の鋳造を始める
752年 盧舎那仏開眼供養

2015年8月20日 初版第1刷発行

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[ 2018/04/30 00:00 ] 国内の作家の本 澤田瞳子 | TB(-) | CM(0)
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散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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