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宮城谷昌光 「奇貨居くべし」 春風篇・火雲篇・黄河篇・飛翔篇・天命篇

「奇貨居くべし」 春風篇・火雲篇・黄河篇・飛翔篇・天命篇
著 者 宮城谷昌光(みやぎたに まさみつ)
発行所 中公文庫


 「呂氏春秋」の編者、呂不韋の十五歳からの生涯を描く。

 「呂氏春秋」を味読することができれば、その作業を完遂することによって人間の正しい生き方について示唆を得ることができると思うが、「呂氏春秋」を読み通そうとすること自体がなかなか難しい。

 そんななか読み始めた本書、著者によって施された大胆な解釈があるといえ、人間として正しい生き方を体現した呂不韋を知ることができる。

 著者が描く呂不韋に共感し、呂不韋が遭遇する試練を乗り越える姿に感動しながら、読者もまた呂不韋の時代を生きる。呂不韋の時代といいながら、それがそのまま、読者が現在生きている時代に投影され、生きる力を得ることができる。

 全五巻という超大作ながら、あっという間の五巻であった。

 本書を読むことができたことは、私にとって大きな励みとなった。
 本書は私にとって、天祐の書となるであろう。

 「天命篇」の「文庫版あとがき」に載せられている著者のことば、

ふしぎなことに、自分が小説を書いていたという感じがしないのである。つねに呂不韋とともにいて苦難を乗り越えて行った。それが実感である。この本をつねに座右に置いて苦しさを凌いできた、とある読者にいわれて、私は感動した。その人は呂不韋から知恵を汲むことができるのであり、呂不韋を知ることによって、不屈の活力を得たのである。じつは私もそうであった。

春風篇・火雲篇 2002年2月25日 初版発行
黄河篇・飛翔篇 2002年3月25日 初版発行
天命篇 2002年4月25日 初版発行









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[ 2018/02/28 17:00 ] 国内の作家の本 宮城谷昌光 | TB(-) | CM(-)
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きどのひつじ

Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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