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澤田瞳子 「ふたり女房 京都鷹ヶ峰御薬園日録」

「ふたり女房 京都鷹ヶ峰御薬園日」
著 者 澤田瞳子(さわだとうこ)
発行所 徳間書店


 主人公は、鷹ヶ峰御薬園で働く二十一歳の元岡真葛。
 短編連作六話。

 父・元岡玄已は母・倫子が急病で息を引き取った後、真葛を友人の藤林信太夫に預けて長崎へ向かった。しかし便り一つ寄越さず、生死不明となって十余年。真葛は鷹ヶ峰御薬園を預かる藤林家のもとで育てられた。

 時代背景は光格天皇のころ。

 当今・兼仁(光格天皇)は、閑院宮典仁親王の第六皇子。早世した後桃園天皇の後嗣として帝位についた彼は、近代稀に見る復古派の天皇であった。(第六話 粥杖打ち)

 光格天皇が即位したのは1779年。1787年に松平定信が老中首座に任じられ寛政の改革が始められた。外交関係については、1792年にラクスマンが大黒屋光太夫を伴って根室に来航し通商を求めている。伊能忠敬が蝦夷地測量のために江戸を出発したのは1800年。

 第六話。

 幕命を受けた本草学の大家・小野蘭山をはじめとした総勢十五、六名が三月半ばより、房州及び総州にて薬物の採取を行なうという。粥杖打ちから帰宅した真葛は思いがけず、その高弟・延島杳山から同道の誘いを受ける。

 長崎遊学に向かった父・元岡玄已と別れ、鷹ヶ峰に預けられた三歳の冬以来、京を出たことのない真葛にとって新たなる出発のとき。

第一話 人待ちの冬
第二話 春愁悲仏
第三話 為朝さま御宿
第四話 ふたり女房
第五話 初雪の坂
第六話 粥杖打ち

2013年5月31日 初刷

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[ 2018/02/15 18:00 ] 国内の作家の本 澤田瞳子 | TB(-) | CM(-)
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きどのひつじ

Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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