宮城谷昌光 「重耳」 上・中・下

見たり、読んだり、思ったり。

宮城谷昌光 「重耳」 上・中・下

「重耳」 上・中・下
著 者 宮城谷昌光(みやぎたに まさみつ)
発行所 講談社文庫


 中国の春秋時代、武公(称)、献公(詭諸)、文公(重耳)の三代に題材をとった物語。黄土高原の小国曲沃の君主・称の孫が重耳。称の死後晋の君主となった詭諸は、絶世の美女驪姫に溺れ、奸計に嵌まって重耳たち公子を殺そうと謀る。逃れ出た重耳と家臣たちの辛酸の日々。

 晋の内乱が鎮静し、重耳の弟夷吾が素早く君主に納まったが、人心は集まらず、重耳の帰国が切望された。刺客の魔手を逃れながら、飢えと屈辱の、十九年一万里の流浪の末、帰国した重耳は晋を再建。やがて天下の覇権を握り、斉の桓公と並んで斉桓晋文と称され、春秋五覇の代表格とされる。

 抜群の面白さ。

 重耳を巡る人々の何とも魅力的なこと。なかでも上巻の掉尾を飾るのは二、三十人の兵で虢軍に戦いをいどむ孤突。その静かなる剛毅。ページをめくる指先がもどかしい。

 下巻に載せられている解説は、秋山駿「大器の出現」。
 彼の解説を引用すると、

 『重耳』の上巻を読むと、その面白さにつられて、中巻が出るのを私は首を長くして待った。中巻を読むと、また下巻が出るのを首を長くして待った。
 一気に読んだのではなかったので、上、中、下巻には、根底は同じだが、それぞれ微妙に色合いの異なる面白味が漂うように感ぜられた。

重耳(上)1996年9月15日 第1刷発行
重耳(中)1996年9月15日 第1刷発行
重耳(下)1996年9月15日 第1刷発行





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[ 2018/02/12 15:00 ] 国内の作家の本 宮城谷昌光 | TB(-) | CM(-)
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Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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