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折原 一 「沈黙の教室」

見たり、読んだり、思ったり。

折原 一 「沈黙の教室」

「沈黙の教室」
著 者 折原 一 (おりはら いち)
発行所 早川書房


 日本推理作家協会賞受賞作。

 文庫本ながら総ページ数697ページ。何と分厚い文庫本と一瞬ひるみそうになったが、読み始めるや否やあっという間に折原一の紡ぎだす物語に引きずり込まれてしまった。本書の単行本での発刊は1994年。著者の生年が1951年だから折原一43歳の頃の作品。

 物語は視点を変えながら三部構成で展開される。三分割されることによって、読者もまた視点を変えながら惰性に流されることなく心機一転、物語世界に浸ることができるような展開。

 プロローグ
第一部 粛清の教室
第二部 懐かしき友よ
第三部 さらば、友よ
 エピローグ

 裏表紙に載せられた紹介文には、

青葉ヶ丘中学3年A組―――悪魔の
ようなこのクラスを、担任教師が
名づけて〈沈黙の教室〉。何者か
が不気味な恐怖新聞を発行し、つ
ぎつぎと粛清の対象を指名してい
く。そして行なわれる残酷ないじ
め。やがて20年がたち、クラスの
同窓会の告知が新聞に載った時、
報復を誓う者による大量殺人計画
がひそやかに進行しはじめた!
めくるめく多重構造の謎と、じわ
じわと忍びよる恐怖。日本推理作
家協会賞長篇賞に輝くサスペンス

 第一部は、突発的な事故で記憶を失った神崎一郎の現在の物語とかつて青葉ヶ丘中学に赴任し早々と3年生の学級担任をつとめることになった教師の過去の物語が交互に展開される。その間に時おり差し挟まれる『恐怖新聞』の制作者は誰なのか。そしてその内容の信憑性が第一部のキーポイント。ナレーション的な働きをする『恐怖新聞』があることによって読者はより一層物語に引き込まれることになる。

 第二部。かつての3年A組の生徒たちに恨みを抱く人物、卒業生のひとり秋葉拓麿が計画した同窓会開催計画に悪意を持って関わり始める。この復讐計画の実行犯は誰か。

 第三部、意外な展開。
 そしてエピローグ。

 たいそう分厚い文庫本ながら、あっという間に読み終えてしまった。

1997年5月15日 初版発行

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[ 2018/02/01 13:00 ] 国内の作家の本 折原一 | TB(-) | CM(-)
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きどのひつじ

Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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