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ダヴィド・ラーゲルクランツ 「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」 上・下

「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」 上・下
著 者 ダヴィド・ラーゲルクランツ
訳 者 ヘレンハルメ美穂・羽根 由
発行所 早川書房


 スティーグ・ラーソンの死去により『ミレニアム 』は三部作で完結、もはや続編を読むことは叶わないと思っていたのに、ダヴィド・ラーゲルクランツという第三者が続編を書いてしまった。しばらくの間、所詮第三者によって書かれたものいう思いが強かったので読みたいとも思わなかったのだが、他に読みたい本もなかったので意を決して読み始めてみると、面白いこと、この上なし。

 解説の杉江松恋が下巻で著者のダヴィド・ラーゲルクランツを絶賛しているがまさにその通り。

 各ページの文字数は多い。そしてまた、軸となる二人の人物、ミカエル・ブルムクヴィストとリスベット・サランデル以外にもたくさんの人物が登場するのだが、一人一人の人物描写が冗長的過ぎず印象的かつ鮮明そして魅力的、小気味よいストーリー展開と呼応して、一切の無駄が省かれている。あまりの面白さに先へ先へと早く読み進めたいと思うのだが、読書能力の限界、そうもいかず、一行ごとに目で文字を追うのが何とももどかしい。それぞれのページを映像記憶として一瞬のうちに把握し理解する能力が備わっていればと、何度思ったことか。

 リスベット・サランデルがカッコよすぎる。
 役どころはエイリアンのシガニー・ウィーバーといったところだろうか。

 今回の『ミレニアム4』が位置づけとしてスティーグ・ラーソンからダヴィド・ラーゲルクランツへの橋渡し役をつとめる作品だとすれば、次回以降の作品『ミレニアム5』からはダヴィド・ラーゲルクランツの独自性が遠慮なく発揮されて来そうな気がする。どんな仕上がりをみせているか次作をも楽しみたい。

2015年12月25日 初版発行



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[ 2018/01/19 16:00 ] 海外の作家の本 ダヴィド・ラーゲルクランツ | TB(-) | CM(-)
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きどのひつじ

Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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