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桜木紫乃 「霧ウラル」

見たり、読んだり、思ったり。

桜木紫乃 「霧ウラル」

「霧ウラル」
著 者 桜木紫乃
発行所 小学館


 物語の主人公は昭和三十年代半ば、ソ連領となった国後島、歯舞群島を対岸に見る根室半島に生きる河之辺珠生。昭和三十五年三月、珠生が出会った男の一人が相羽重之。相羽と共に生きることを決意した珠生の昭和四十年代初頭までの六年間が描かれる。

 河之辺水産三姉妹の二番目の娘として生まれた珠生は中学校を卒業するやすぐに出奔。芸者の世界に飛び込んだ。身代わりとして服役した相羽が娑婆に戻った後、珠生は芸者から足を洗う。一方、相羽は土建会社「相羽組」の社長として辣腕を振るい始める。詳細に描かれる男の世界。

 片や三歳年上の姉智鶴は大旗運輸の長男善司と結婚。結婚後、智鶴は珠生が家族として暮らしていた頃には感じることのなかった強烈な一面を発揮し始める。心ならずも珠生の生活を脅かす智鶴の影。昭和四十一年、大旗善司は国会議員選挙で当選。

 相羽珠生として生きる主人公の家族との葛藤、姉との軋轢をモチーフとしながら、物語は結末を迎える。

 物語の本筋には影響ないのですが、
 239ページの記述、

 「内閣解散を受けて、いよいよ珠生もテレビを買った」

 「内閣解散」ではなく「衆議院解散」あるいは「内閣総辞職」ですね。誤植あるいは担当編集者のミスでしょうか。ちょっと残念な気がしました。

2015年9月29日 第1刷発行

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[ 2017/12/26 16:00 ] 国内の作家の本 桜木紫乃 | TB(-) | CM(-)
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きどのひつじ

Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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