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逢坂 剛 「緑の家の女」

見たり、読んだり、思ったり。

逢坂 剛 「緑の家の女」

「緑の家の女」
著 者 逢坂 剛(おうさか ごう)
発行所 角川文庫


 巻末のうたい文句によると、「ハードボイルドの巨匠、逢坂剛が描く大人のサスペンス」。初めて読んだ、岡坂神策シリーズ。本書に収められているのは、5編の作品。本格ミステリーなのだけれども、時おり差し挿まれる色っぽい表現。懐かしき古き時代のエロチックミステリー的な雰囲気をも味わうことができる。その効果があってか、すらすらと読み進めることができる。

 目次
緑の家の女
消えた頭文字

ハポン追跡
血の報酬
 解説   杉江松恋

 それぞれ、第一行目を読むや否や、読者をして最後まで読ませ切ってしまう勢いを持つ5編の作品。作品の第一行目と最終行を抜き出してみると、

「緑の家の女」
 掲示板に気をとられていたので、入口で人とぶつかりそうになった。
・・・・・
 桂本は、わたしが取り出した例の商品券を見て、最高にいやな顔をした。

「消えた頭文字」
 一階の喫茶店《マラガ》でコーヒーを飲んでいると、桂本忠昭法律事務所で秘書を務める神原佐枝が、電話してきた。
・・・・・
 わたしが、カレーライスでがまんしたことは、言うまでもない。

「首」
 柏原美千子は、あひるの火事見舞いといった足取りで、事務所にはいって来た。
・・・・・
 瑛子は笑って言い、わたしの靴の爪先を軽く蹴った。

「ハポン追跡」
  久しぶりにギターを取り出して、ビラ=ロボスの前奏曲第一番に挑戦しているとき、電話が鳴った。
・・・・・
 ベガ・シシリアの栓は、当分あきそうもない。

「血の報酬」
 間の悪いことに、パジャマに着替えたばかりだった。
・・・・・
 こわばったままだった真澄の舌が、何ヵ月ぶりかで解き放たれたことに気づいたのは、どうやらわたしだけのようだ。

2017年2月25日 初版発行

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[ 2017/09/11 15:00 ] 国内の作家の本 逢坂剛 | TB(-) | CM(-)
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きどのひつじ

Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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