逢坂剛 「逆襲の地平線」

見たり、読んだり、思ったり。

逢坂剛 「逆襲の地平線」

「逆襲の地平線」
著 者 逢坂 剛(おうさか ごう)
発行所 中公文庫


 前作「アリゾナ無宿」の一年後。ストーン、ジェニファ、サグロワの元に、莫大な報酬と引きかえに十年前にコマンチ族にさらわれた娘を連れ帰ってほしいという「仕事」が舞い込んだ。依頼主は女性の牧場エドナ・マキンリー。

 「アリゾナ無宿」で出会った三人組に、両親をならず者たちに殺された過去を持つジャスティが加わって始められる西部劇によるロード・ノヴェル。活動の舞台は、アリゾナを皮切りにニューメキシコ、コロラド、ワイオミング、モンタナ、ダコタへと広がる。広大なアメリカを縦断する決死の追跡劇。

 全く行ったことのない処なのだが、それぞれの土地柄が詳細に記述されることによって、読者もまた迫真の臨場感を持続しながら、時空を超えて一行と共に一喜一憂しながらの旅が続く。そしてクライマックスと共に物語は一気に大団円を迎える。

 解説で川本三郎が書いているが、十代の頃から西部劇映画に熱中し、いまもなおフロンティアを生きた男たちの力強い世界を愛し続けている逢坂剛だからこそ書けた小説である。

 本書の発行年月日もまた「アリゾナ無宿」と同じく、2016年12月25日初版発行。最終ページには、「本作品は『逆襲の地平線』(2008年2月・新潮文庫)を加筆・修正したものです。」との但し書き。どこがどう加筆修正されたのか分からないが、本書もまた「果てしなき追跡」を発行するに当って、最低限度の整合性が図られたようだ。

 解説は、川本三郎。

2016年12月25日 初版発行

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[ 2017/07/27 15:00 ] 国内の作家の本 逢坂剛 | TB(-) | CM(-)
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Author:きどのひつじ
散歩すると猫に会う。
いつもの場所にいつもの猫がいるのだが、人間とは付かず離れずの関係を保ちつつ生きているように思われる。

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